今回、ネット上の様々なところにプライバシー侵害の投稿がなされているのを発見し各所に削除申請をしたので、その対応で得た知見を共有したいと思います。なお、実際に対応される際には「審査」というフェイズが入りますので、この通りに実施したからと言って必ず対応されるものではないと言う事だけ申し添えておきます。
YouTube
こちらに関しては一般的に図のところにある「報告」から依頼すると思います。
が、残念ながら満足のいく対応が行われない可能性が非常に高いです。何故なら、ここからの報告は単純に統計情報として処理され、多いと削除の審査対象にするというフローになっている模様です。従って、報告してから長い期間を要する上に削除されない可能性が高いとも言えます。今回の例で言うと、1週間待ってもアクション無しでした。
では、どうすれば良いのでしょうか?
実はこちらのフォームから削除申請すると迅速に対応されます。今回の流れで言うと、受付直後に、投稿者に対して「48時間の猶予」が与えられ、この間に自主的に削除されればクローズとなります。自主的な削除がなされなかった場合には「審査」に入って対応がなされます。審査に入る際には本人確認として写真付き身分証明書をメールに返信する形で提出します。今回の場合、本人確認書類を提出後24時間以内に規約に基づく強制削除が実行されました。フォームからの申請から削除までに4日間で済みました。最初からこのルートで申請すれば時間を無駄にせずに済みましたね。
Twitcasting(ツイキャス)
こちらもYouTubeと同様に図の「報告」から依頼すると思います。
実は、これもYouTubeと同様に統計的に処理されて判断がなされるので、クソの役にも立ちません。実際、数日経っても何らアクションはありませんでした。
では、どうすれば良いのでしょうか?
こちらもこちらのサポート依頼フォームから申請します。ただ、今回対応したケースで言うと本人申請という形が取れなかったので、実際の対応はなされませんでした。が、おそらく運営サイドから配信者に対して「削除申請が来ているよ」という連絡が行ったと思われ、同じタイミングで配信者により自主的な削除がなされました。あと、運営からの返信に書かれていたのは「またツイキャス上での迷惑・違反行為につきましては統計的に対応しておりますので、お手数ですが次回からは配信・視聴画面から直接ご報告ください。」という回答がきていますので、フォームから申請したところで削除されるかどうかは運営サイドの一存と言う事になります。ただ、迅速に対応させるためにはフォームからの申請しか手段がないと考えた方が良さそうです。
ライブドアブログ
こちらは、サックリとこちらの問合せフォームから報告します。受理されると、送信防止措置依頼書と本人確認書類2通(条件が厳しいので前の投稿を参照してください。)が必要になります。これらをメールで返信すると「7日間の猶予(長い!)」が与えられ、その間に自主的に削除されればクローズになります。但し、クローズの連絡は7日経過後に来ます。自主的に削除されなければ「審査」に入って強制削除という形になります。今回のケースでは自主的に削除頂いたので、審査後の流れは判りません。
こちらも、サックリとこちらのフォームから申請します。メールのやりとりがあるのかと思ったら何もなくて、あっさり削除されてました。
Google検索
まず、基本は大元を削除させることが必須です。そうしないと、イタチごっこになりかねないので。その上で、こちらのフォームから申請しますが…
実際には対応があまりにも遅すぎてクソの役にも立ちませんでした。
という事で、こちらのSearch Consoleを使って自分で削除対象のURLをひたすら登録していきます。だいたい、24時間以内に検索結果から削除されます。但し、あくまでも元コンテンツが削除されていることが前提になりますので、そこから始めることが重要になります。
ちなみに、Yahoo!JAPANも検索エンジンはGoogleを使っていますので、こちらが対応されると同時にYahoo!JAPANの検索結果からも削除されます。他にもBingという検索エンジンがありますがシェアが圧倒的に低いので無視して構わないでしょう。
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そんな感じで対応してプライバシー侵害投稿および検索結果を一掃することが出来ました。スムーズにいけば数日で終わりそうなものですが、実際には投稿されてから2〜3週間後にGoogleにインデックスされて投稿が発覚するという事態も発生しますので、今回のケースで言うと一掃までには約1ヶ月掛かっています。動画に関しては第三者による再投稿の可能性もあるので、当分の間は監視活動を行う必要があります。結構大変ですね。
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