今にして思えば先進的だったのかも


約7年前に基本構想を纏め、約5年前に仕様書を作成、約4年前に発注をした「ダックスフント」というシステムがある。 その全貌は自分の頭の中にあり、ドキュメント化されていなかった事や発注した開発会社が破綻した事もあって、おそらく完成することなく終わったであろうシステムなのだが…
今考えてみると、いわゆる「クラウド」だったのかなぁとか思ったりして。
当時はクラウドなんて、一般に知られた存在ではなかった(というか、クラウドってあったのか?)のですが、自分が企画・立案した「ダックスフント」システムは、社内に存在する全データを大容量のストレージに保存して、データ変換を行ったりして、必要に応じて引き出すシステムだった。 単純に言えばファイルサーバの巨大版みたいなものだったんだけど、社内に存在する全データを集約するというのがミソだったんだよな。
社内には、文書ファイルの他に、静止画ファイル、動画ファイルなどが散在しており、必要な人が必要な時に使えるようにはなっていなかったんだよな。 それを一元管理し、ウェブのUIを使って人が出し入れしたり、或いは、決まったインタフェイス仕様に基づいて他システムから集約し、他システムへ分配するという機能を持ったものだった。
たぶん、当時としては画期的すぎたのか、仕様書を十分に読解する事が出来ないSI’erも居たりして、見積もりを取った時の仕様充足度がバラバラだった記憶がある。 結局、まともに仕様を読解できた業者2社の中から選定する事になったのだが、最終的にはどうなったのか… 自分は人事異動でプロジェクトを離れ、会社を辞める事になったので結末は知らない。 ただ、構築業者が破綻した事だけは偶然知る事となったのだが。
完成していれば、社内クラウドの先例としてIT系雑誌に掲載されても良いくらいのものだから、それがないという事は完成することなく廃棄になったのだろう。 残念な話である。
結局、先進的なシステムを企画・設計しても、それを理解できる人間が居なければ画に描いた餅にしか過ぎないという事なのだろう。 たぶん、自分がプロジェクトの中心として最後まで引っ張っていれば、最終型を見る事ができたと思うのだが、それができなかったのは本当に残念だと思う。 そういった意味で、世の中に存在しないシステムの企画・設計を、もう一度行いたいというのは今の夢だ。 その時には、完成まで付き合いたいと思っている。


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