だいぶん以前に書いた「ツレがうつになりまして。」の続編である。 内容的には、前作「ツレがうつになりまして。」を出版しようと言うところからスタートするのだが、前作よりも鬱に関する内容が充実している。
前作も別にツレに読ませようと思って買ったわけではないし、実際に読ませてもいない。 今回もツレに読ませようと思って買ったわけではない。 では、なぜ買ったのかというと、他の鬱に関する本にはないリアリティがあり、それ故に、その他の本では得られない実体験に基づく情報が詰まっているからである。
実際、今回の「その後のツレがうつになりまして。」でも初めて知った事実がある。 自分の場合は、病院の先生からも「大丈夫」とのお墨付きを貰って会社を辞めたのだが、一般的には鬱状態にあるときには「人生の重大な決断はしてはいけない」と言われる。 でも、その言葉は知っていても、意味を理解している人はどれくらい居るのだろうか? 自分は、理解をしているつもりだったのだが、残念ながら誤解をしていた。 人生の重大な決断をしてしまうと、最終的には「自分自身をこの世から消してしまおう」というところまで行き着くからなのだそうである。
そんな、他の本には書いていない様な事もギッシリ詰まっている本である。 もちろん、漫画家が描くのだから8割方は漫画であるが、それ故に読みやすいし取っつきやすい。 自分が鬱になってしまっている人も、連れ合いが鬱になってしまっている人も、前作と共に一度は読んでみると良いと思う。
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