この本はいわゆる投資本とは一線を画したもので、投資を始める前に読んでおくべき本であると言える。 著者は楽天証券経済研究所 客員研究員であり、テレビ番組などのコメンテーターをやったりもしているので、ご覧になったことのある方がいらっしゃるかもしれません。
内容的には、ある意味常識的な、かつ、非常識とも思えるようなルールが、投資初心者にも理解できるように判りやすく記載されている。 100万円を2年で1億円にしようとか言う、いわゆる投資に勝つための方法が書いてあるわけではない。
例えば、ローンを組んでいる人は投資よりも借金返済が「一番効率的なお金の使い方」であるとか、投資をしている人のパフォーマンスからすると、ある意味非常識(でも常識的)な内容が書かれていたりする。 また、常に「コストを意識する」とか、「判らないもの(=他人に説明できないもの)には手を出さない」とか、多くの人が嵌っている部分を鋭く突いている本である。
毎日、寝る前に読んで、だいたい1週間で読み終えることが出来ました。 文庫本なので安価というのもありますが、お薦めできる本です。
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