ツレはいわゆる国家公務員ということになるのでしょうか、国の機関で働いています。
独立行政法人化ということもあり、民間企業でいうところの機構改革の荒波の中で大変な労働を強いられているようです。 連日、21時くらいまで残業をしているのですが、時間外手当は全く付かないとのこと。 国が給与水準の参考にしているクラスの民間企業では考えられない話です。
職場の上の人たち(いわゆる事務官という立場の人たち)曰く、「民間企業だって残業付かないんだ!『時間外付けろ』なんて言ったら『不満なら辞めても良いよ』って言われるよ。」等とほざいているそうな。 少なくとも、公務員の給与水準の参考にしているようなレベルの企業では「全く付かない」ということはない。
しかも、各部署毎で毎月の原資が決まっているので、事務官から先に取っていて余った分を他の職員(専門職的な人たち)に割り振られるために「原資=0円」になっていることが多いそうだ。 変な話だよね。
そもそも、労働状況の把握が国の機関でいながらキチンとなされていないから日常的に原資不足を起こすわけで… 国の機関が労働力に対する考え方をキチンとしていないから、民間企業が労働基準法などを守らないわけで…
まず、国から「時間外を支払わないのが良い管理職」ではなく「時間外労働そのものをさせないのが良い管理職」であることをキチンと認識をさせることが重要で、労働基準監督局は国の機関に対しても監視の目をきっちり働かせることが重要であると思います。
まぁ、先進国といわれる国の中では一番働かない国が日本なんですよね。 他の国は「目標を達成するためには時間外労働は当たり前。」だと聞いていますが、日本の場合は「何が何でも時間外労働は悪である。」と思われていますからね。 現実に民間企業で働いている身からすれば、前者が当たり前で後者はおかしいと思うんですけどね。 もちろん、それに見合った収入を得られる(労働時間でなく労働の質に対する)ことが前提ですが…
それにしても「時間外手当を払わない」国の機関って、いかがなものかと…
そこで働いている人たちの多くが「ただ働きは美徳」だと思っているのも、いかがなものかと…