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tsū(スー)狂想曲について思うこと

最近、アフィリエイターやソーシャル詐欺師を中心として広められている「稼げるSNS」tsuについて色々と思うことがあるのでメモしておきます。

まずは問題点から。

SNSとは人と人のつながりを求める人が使うメディアです。そこに「稼げる」という不純な要素が入ってきたことに違和感を覚えます。これって、最終的には「金の切れ目が縁の切れ目」になりかねませんよね?それって、SNSの本来の目的から大きく逸れているように思えてならないのです。

また、tsuは4階層の親子関係を形成し儲けの分配をする仕組みです。これはMLM(マルチレベルマーケティング:いわゆるマルチ商法)の考え方そのものであり、親が子を働かせることで収益を上げる仕組みになっていることを忘れてはいけません。「先行者利益」という言葉に踊らされてホイホイと登録しても、その「先行者利益」があるのは貴方の親なのであって、貴方自身ではないことを意識する必要があります。

それに加えて、「先行者」の下についた人たちが他のSNSを使って必死に子を作ろうとしていることに違和感を覚えます。特に実名SNSでこれをやることは、自らの愚かさを露呈することにもなりかねませんし、SNSでの繋がりを失うことにもなりかねないことを意識する必要があります。本来、実名SNSは信頼関係で結びついていると言われています。その信頼関係を逆手にとって、相手を騙す行為は「詐欺」そのものに他なりません。貴方自身が詐欺師になって良いのですか?

そもそも論に入ります。

そもそも、最初は自らが必死に投稿して見てもらえるコンテンツを用意しないとお金になりません。それだけのコンテンツを用意できるならば、自分でブログを立ち上げて広告を貼れば100%自分の収入になるのですから、tsu(45%しか自分の収入にならない)よりも美味しいですよね。ここのブログは月に数回しか投稿しない「へなちょこ」ブログですが、それでも月平均で300円以上(日平均で10円以上)は稼げています。tsuに投稿して稼げるほどのコンテンツが用意できるなら、このブログなんかよりも、もっともっと稼ぐことが出来るでしょう。

貴方がtsuに嵌まるのは、自らがコンテンツ供給者になる気はなく、子や孫を働かせて「権利収入」を得ようとしているからに他なりませんね。要するに労せずして利益を得ようとするという事。でも、子や孫も同じ考え方だったらどうなるか考えたことはありますか?結論は火を見るよりも明らかでしょう。

再び問題点。

tsuでの収入を換金する手段をご存じですか?手元に現金をもってくる方法をご存じですか?現段階では日本円にするには小切手を発行してもらうしかなく、その小切手を換金するためには数千円の手数料が取られるんですよ。もちろん、将来的に日本の銀行に振り込む仕組みが出来ないとは限りませんが、現段階で「いくら稼いでも実質的には換金が難しい」仕組みであることを忘れてはいけません。

そして…

招待制を堅持しているSNSは成長限界があり、かなり低いレベルで限界が来てしまうことを忘れてはいけません。日本のmixiは招待制を堅持した結果、かなり低いユーザー数で成長が止まってしまっています。それに対して、招待制からオープンに移行したSNSは、かなり大きく成長できています。Facebookしかり、Google+しかりです。皆さん忘れているかもしれませんが、この二大SNSは当初は招待制だったんですよ。でも、利用者の拡大のためにオープンに移行しました。それに対し、tsuは親子関係を形成するのが基本ですのでオープンへは移行できないのです。mixiと同じ運命をたどることが約束されています。

さて、以上からアフィリエイターやソーシャル詐欺師が必死になってアピールしている内容には嘘偽りがあり、その嘘偽りを利用して貴方が子を作ろうとすれば、貴方自身が詐欺師に転落するばかりではなく、周囲からの信頼を失う危険性があると言う事を認識して行動する必要があるでしょう。また、どのSNSも成長限界はありますが、招待制を堅持したSNSは低いレベルで成長限界を迎えてしまうことも覚えておきましょう。

それでも貴方はtsūにハマりますか?

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