昔いた会社の時代から、アイディアをパクられる側だったので強烈なイメージが付いているのだが、人のアイディアをパクって成功した奴を見た事がない。その会社ではずっと平だったので、例えば業務改善のアイディアを思いついたときとか上司に必ず提案していたんだけど、手抜き上司に当たると必ずアイディアをパクられてた。で、巧くいけば文句はないのだが、必ず失敗していたので腹が立って仕方がなかった。
結局、枝葉の部分はパクれるんだけど、一番肝心な幹の部分は隠れてて見えないんだよね。だから、枝葉だけしか実行できなくて失敗するんだよ。何でもそうなんだけど、幹の部分が一番重要で、パクるならここをしっかり理解してパクってくれないとダメなんだよ。でも、ほぼ100%幹の部分を理解できなくて(というか、幹の部分の存在に気が付かなくて)失敗するんだ。
パクられなくても、他人に任せた段階で同様の事象に陥る事もある。アイディアのコアとなる部分を100%理解してもらえなければ、なかなか先へ進まないものだ。結局、自分でやるよりも手戻りが多くなったりしてしまう。酷いものだと、失敗プロジェクトになってしまうのだ。「ドキュメントに残せば大丈夫」という人もいるが、自分の経験上から言えば、それは誤りだ。細かいニュアンスの部分がドキュメントにどうしても残せないので、当初のアイディアからは齟齬が生じてしまう。
アイディアのコアとなる部分を他人が汲み取るのは非常に難しいと言う事。ましてや、パクリとなれば意思疎通を図るわけではないので必ず失敗してくれる。
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