新幹線の札幌乗り入れは可能なのか？

札幌駅の隣、JR北海道の本社ビルがある桑園地区のマンション工事現場に「待った！」が掛かったのは、既に随所で報道されている通りである。（とは言っても、北海道内だけか…）　理由は、北海道新幹線の札幌乗り入れの際のルートに建物が数m重なるためであると説明されている。　マンション工事の方は、規模を縮小して設計をし直し、再開する事になったのだが、新幹線は本当に札幌へ乗り入れる事が出来るのだろうか？
JR桑園駅を利用されている方なら、たぶんよく御存知の事だと思うが、待ったが掛かったマンションの他にも、既に建っているマンションがあり、そちらの方の問題はどうなのか誰も話題にしないからである。　建築中だったマンションに関しては、特別にJRの線路に接近していたわけではないし、既存の建物よりも離れているように、素人目にも見えるのだ。　とすると、既存の建物の方が問題になりそうな気がするのだが、そちらは誰も話題にしない。
もっと言えば、JR桑園駅の隣駅である、JR琴似駅の前には大変接近してタワー型マンションが建っている。　こっちの方が問題だと思うのだが、誰も話題にしない。　ちなみに、JR札幌駅にも新幹線のホーム（しかも終点としての規模が必要）を建てる余地はなさそうに見えるのだが…　JR自身が高層ビルを建ててしまったから、敷地に余裕があるようにはとうてい見えない。
新幹線を札幌まで延伸させようという意気込みは認めるが、いったい何処をどのように通して札幌駅まで持ってくるのか。　そして、札幌駅をどのように改築してホームを造ろうとしているのか、これらを明確にしないと、かけ声ばかりの運動になって実効性のあるモノにはならないような気がする。　街の真ん中に引っ張ってこようとしているのだから、それなりに計画性のあるモノでないと、画に描いた餅になってしまうのは避けられないだろう。　誘致運動をしている連中には、札幌市民を納得させるような具体性のある計画をキチンと出して欲しいと思う。