別に特定の誰かを指しているわけではありません。 っていうか、渡辺さんという既婚女性は知り合いに居ないので… では、誰のことなのかというと、ある海外のマスコミが「日本の外国為替証拠金取引(FX)を行っている女性」を総称してMrs.Watanabeと表現したようです。
先日の「ガイアの夜明け」でサブプライムローン問題を取り上げたときに、Mrs.Watanabeの代表として一夜にして数百万円を失った主婦を取り上げていました。 その主婦は、将来のマイホーム購入時の頭金にしようと夫婦で蓄えていたお金をFXに投入したそうです。 8月17日の急速な円高が始まる前夜には900万円以上あったものが、一夜明けると200万円まで減っていて、その後数日の円高進行で11万円まで残高を減らしてしまったそうである。
自分自身もFXをやっているので良く判るが、最近の傾向として「高レバレッジ(高倍率)」の会社での取引が好まれているようで、その主婦も高レバレッジの取引を行っていたようです。 しかも、一日の値動きが激しいポンド円の取引をしていたそうな。 おそらく一攫千金を狙ったのだと思いますが、素人が迂闊に手を出せるような取引方法ではないんですよね。 自分の場合は低レバレッジ(低倍率)で、一日の値動きがおとなしい通貨で取引をしています。
投資は「無理をせずやっていれば投資」だけど「無理をしてやると博打」になってしまうもんなんです。 ポートフォリオを考えて分散投資していないと、ダメになるときは全てがダメになってしまいます。 自分がファイナンシャル・プランナーになろうと考えた理由の一つは、貯蓄から投資への流れの中で「正しい投資知識」を多くの人に身に着けてもらい、Mrs.Watanabe状態にならないように正しい投資をしてもらいたいからなのです。
自分が投資で成功しているのかと言えば、必ずしもそうは言えません。 8月17日の暴落時には、それなりに損失を被っていますし、含み損も膨らみました。 でも、それを取り返す術を知っている(実際、FXの損失は数日で取り返しました)し、長期で見ればよい投資信託なんかは基準価額が下がって含み損が増えても気にしないで放置(狼狽売りした人も多かったらしい)しましたから。
長期で見ればよい投資対象と、短期で見なくてはいけない投資対象。 それらをキチンと整理して、狼狽することなく冷静に対応できるような人を増やしたいというのが、自分のファイナンシャル・プランナーとしての将来の目標。
頑張らなければ…
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