今日、7月人事の内示が出た。
今までもだいたい繰り返されてきたパターンではあるのだが、「異動したい」と言っているヤツほど異動のチャンスは得られず、周囲が異動して欲しくないと思っている人ほど異動の対象になってしまうのだ。
今回も御多分に漏れず、そのような結果となった。
うちの部署で言えば、「制作へ戻りたい」と言っていた若僧君は異動できず、一連のデジタル放送対応設備更新で中心的役割を果たしてきた副部長が異動になった。 二人とも落胆している感じは隠せなかったように見えた。
うちの会社の人事は、今までもそうだがモチベーションを下げるような人事を平気で行う。 なぜなのかは判らないが、いつもいつもそうだ。 ボクの場合もそうで、前の部署への異動の時には立ち直るのに3年かかった。 前の部署には3年くらい居たから、結果として前の部署では立ち直ることはできなかったと言うことになる。
ちなみに、若僧君は異動にならなかったのに落胆しているのにはもう一つ理由がありそうだ。
2006年にデジタル放送を始めるにあたって、データ放送というものに新たに対応しなければならない。 これがまた大変で、少ない帯域を有効利用してリッチなコンテンツを送るためにはARIBと言うところで規定された規格をそれなりに理解しなければならないし、膨大な量の勉強をしないとならないので、ハッキリ言ってみんな避けているものなのだ。
彼は、技術局長という要職にある方から指名され、その「データ放送」の担当になったのである。 内示が出る前に。 何となくその段階で「彼は異動対象ではない」と薄々気が付いたのだが、彼は「どうせ異動になるからどうでもいいや」とでも思ったのでしょう。 受けちゃったんですよね。 勉強嫌いの彼が、これからどう対応していくのか大変興味があるのだが、やりたくないなら素直に「できません」と断れば良かったのに、プライドが邪魔したんでしょう。 受けてしまったんです。
だから、期待通りに異動できなかったおかげで「迂闊に」受けてしまった大変な仕事を、少なくともこれから半年は続けなければならなくなったので落胆したのでしょうね。
いやぁ、大変です。 彼の健闘を祈るばかりです(笑)。 たぶん同じ部署の他のメンバーもそう思っているでしょう。 まぁ、嫌なら「とっとと会社を辞めればいい」のです。
それにしても… 彼の人生はボクの予想する通りになって面白い。
(他力本願なので結構予想がしやすいのです。 自分の人生は自分で切り開くものなのにね。)