配信サイト「ふわっち」を経由した金銭詐取事件について


先日、こんな報道がありました。

リンク先は消える可能性があるので記事の一部を引用しておきます。

埼玉県の携帯ショップで客のスマートフォンに動画配信アプリを勝手にダウンロードし、有料のアイテムを購入したうえ、自分のアカウントに送って1万8000円相当のポイントを不正に取得したとして、携帯ショップのアルバイトだった男が逮捕されました。

逮捕されたのは携帯ショップの元アルバイト、渡部力弥容疑者(23)です。渡部容疑者は去年4月、埼玉県新座市の携帯ショップで客の62歳の男性のスマホを預かり、動画配信アプリ「ふわっち」を勝手にダウンロードしたうえで、有料のアイテムを購入。自分のアカウントに送って、1万8000円相当のポイントを不正に取得した疑いが持たれています。

手法として「ふわっち」のアプリを導入してアイテムを購入し、自分のアカウントに送ったそうです。他の報道を分析したところ、一時的に自分で配信をして配信中に御客様のスマホからアイテムを投げたとのことです。では、アイテムはどのように購入したのでしょうか?

ふわっちの場合、アプリ内でアイテムを購入したときにはアプリ内課金(AppStoreもしくはGooglePlayでの決済)となります。その流れは以下の画像のようになります。

これだと、高額アイテムは1単位づつしか買えず、都度認証が必要(iOSの場合)なので短時間で大量のアイテムを購入するのには向きません。そこで、おそらくブラウザから「ふわっち」のサイトにアクセスし購入したものと思われます。ブラウザからの購入は以下の画像のようになります。

アイテムの購入数を設定できますので、一度に大量のアイテムを購入できます。

支払方法は多数ありますが、WebMoneyとBitCashは意味がありませんので、クレジットカード、キャリア決済、PayPalの三択になります。しかしながら、PayPalのアカウントを持っているかどうかは判断できないので実質的に二択になります。

クレジットカード決済を選ぶと以下の画像のようになります。

当たり前ですが、クレジットカード情報(カード番号、氏名、有効期限、セキュリティコード)を入力する必要があります。クレジットカードを預かれば入力は可能ですが難しいでしょうし、そもそも入力項目が多いため時間がかかります。

結局はキャリア決済の一択になります。ソフトバンクの例を示します。

決済にはSMSで飛んでくる番号が必要ですが、スマホを預かっているので特に問題はありませんので、そのまま決済可能です。

以上から、おそらく犯人はブラウザで「ふわっち」のサイトを開きアイテム購入をし、支払はキャリア決済を使ったものと思われます。

報道によると「ふわっち」から犯人の口座には約36万円が振り込まれたとのことですので、約72万円分の余罪がある可能性もあります。
(一般に「ふわっち」の還元率は50%と言われているので)

ちなみに「ふわっち」とは、ガラケー時代にjigブラウザで有名だった株式会社jig.jpの関連会社である株式会社A Inc.が運営しているライブ配信サービスです。たびたび配信者の犯罪行為が行われていることで知られています。

さて、ここで気になることがあります。

それ相応のコンプライアンスのしっかりした会社であれば、報道後すぐに「被害者には返金する旨、そして、警察の捜査には協力する旨」のリリースを出すものです。当たり前の話ですが、被害者の支払ったお金は運営会社の懐に入っているわけですから、そこから返金するのは当たり前の話です。しかしながら、この記事を書いている2019年4月6日21時の段階でも株式会社jig.jpのサイトにも株式会社A Inc.のサイトにもリリースは出されていません。犯罪行為で得た売上は、そのまま売上として計上するようですね。さすが、犯罪行為が繰り返されている配信プラットフォームです。


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