大都市だと救われて地方都市だと救われない現実

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国内第四の大都市札幌で騒動が起きている。
ある書店が潰れそうなので助けてくれと、その書店の娘がウェブサイトを立ち上げたのだ。曰く、六月中に大きな資金が必要だが不足しているので、書店が提供している会員制度に加入して欲しいというもの。
親を思って娘が活動するというのはとてもいい話だが、疑問がある。
そもそも、なぜ急に資金ショートの話が出てくるのか。大きな資金が必要なのは前々から判っていたはずなのに、この話が降って湧いたのは六月の頭。しかも、社長がTwitterで「事情は後で説明する」と書いておきながら、全然そんな話は出てこない。言葉は悪いが、一般人を巻き込んだ計画倒産臭さえする。
だいたい、札幌市には多くの書店があり需要は満たされているわけであるから淘汰が始まっているのに、一書店のために個人から(会員制度加入という形は取っているものの)資金を調達するのもおかしな話。北海道の地方都市では、その地方の有力書店が続々潰れている。地方こそ需要があるはずなのにである。そういった地方の書店は「どうでも良くて」自分の親がやっている書店「だけが大切」と主張しているようにも読み取れなくない。
現に、この騒動の最中にも札幌市から電車で一時間ほどの苫小牧市で地元の有力書店が破産した。地方こそ書店の存在が求められているはずなのにである。何ともやるせない気持ちになると共に、炎上マーケティングを仕掛けた娘さんには実家のためのみならず、地方書店のためにも一肌脱いで頑張って頂きたいものだと切に願う。

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