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スペックのみが全てではない

世の中にはカタログスペックにこだわる方が非常に多くいらっしゃる。 そのせいか、日本製のものには過剰なまでのカタログスペックを持った商品が溢れている。 でも、実際に過剰なカタログスペックの恩恵を受けている人は何割ぐらいいらっしゃるのであろうか? いつも不思議に思う。 しかも、カタログスペックだけが高くて実際の性能はダメダメという商品も溢れているのが日本の社会。
例えば、車であればエンジンの馬力やトルクに拘る人が多く、実際に国産車は過剰なまでのカタログスペックを誇る車が溢れている。 でも、実際にカタログスペックに見合った性能が出るのかといえば疑問だ。 前に乗っていた車は国産スポーツカーだったが、現在乗っている輸入車の方がカタログスペックは低いけど実際の体感性能は高い。
例えば、前の会社で使っていたWindowsマシンだが、自宅で使っているMacintoshよりもカタログスペックは高かったが、実際の体感性能はMacよりも低かった。
結局のところ、カタログスペックなんて言うのは単なる参考にしかならなくて、実際には体感してみないと判らないことが多いという事である。 また、ユーザーが製品に何を求めるのかと言うことが重要であって、カタログスペックだけで判断しても性能を使い切ることは出来ないということが多くあると言うことだ。
だから自分が知り合いから聞かれたときには必ず逆質問をする。 「貴方は、その製品で何をしたいですか?」 その回答によって適切な商品が変わるのであり、何も高い金を払って高スペックな商品を購入する必要がないかもしれないのである。 まさか、サブノートで「バリバリにHD映像を編集したいゼ!」という人はいないであろうし、そのようなことを求める人にはサブノートは薦めないわけである。 これは至極当然のことであり、特別なことは何も言っていない。 でも、スペックオタクに聞くと「インターネットブラウズとメールができればOK」という人に対しても過剰な性能の製品を勧められる。
ちなみに、巷に溢れている「パソコン何でも屋」の中にはスペックオタクが開店している店も多くあるので注意が必要だ。 異常な執着心を持って「性能アップを勧める」自称何でも屋には注意した方が良いだろう。 理由は単純で「スペックオタクの成れの果て」であって、実際の性能などを知らずに、かつ、経験不足をカタログで補い物事を語る輩だからだ。
世の中はカタログスペックが全てではないと言うことを判って欲しいと思う。

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