相続について:戸籍集め


相続の手続きの中で最も大変なのは、故人の戸籍集めだと思います。 何故、戸籍集めをしなければならないのかというと、相続人の確定の為とされています。 故人が何度も結婚している場合、直近の結婚についてのみしか最新の戸籍には書かれていない為、残念ながら相続人の確定を行うことが出来ません。 又、いわゆる隠し子(認知した子供)に関しても、最新の戸籍に書かれてるものが全てとは限りませんので、古くからの戸籍を集める必要があります。


では、何歳からの戸籍が必要なのでしょうか?
こればかりは、必要とする機関による部分もありますので、一概に「何歳から」とは言い難いものがあります。 自分の場合は各機関で確認した上で戸籍収集を始めました。 最も確実なのは「生まれてから死ぬまで」の戸籍があれば、問題発生のしようがありませんのでベストだと思います。 比較的多いのは「15歳から死ぬまで」の戸籍を要求するところだと思います。
以下は、自分が収集した経験をお話しします。
基本的には最新の戸籍謄本(故人になり除籍となったもの)から取ります。 ただ、直近だと平成の改製が行われていますので、多くのケースでは同時に改製原戸籍を取得することになるかと思います。 まぁ、改製原戸籍が必要かどうかは最新の戸籍を見れば書いてありますので、順番に取って行くのが間違いのないところだと思います。
戸籍を取ったら「本籍」と「氏名」が書かれている欄の次を見ましょう。 そこには「一つ前の戸籍」を取る為のヒントが書かれています。 内容としては改製があった場合には改製年月日が記載されておりますので、それに従って改製原戸籍を取得します。 転籍があった場合には「転籍前の本籍」と転籍年月日が記載されていますので、それらを元にして転籍前の本籍地の役所から戸籍謄本(除籍)を取得します。 婚姻により新たに編製された戸籍の場合は、故人本人に記載されている項目を見ます。 そこに、何処の誰の戸籍から新たに編製されたのか記載されていますので、そこを基にして転籍時と同様に前の本籍地の役所から戸籍謄本(この場合は本人名ではありません)を取得します。
以下、同様にして辿っていくと最終的には故人が生まれた時の戸籍に行き当たります。 戸籍謄本は郵送でも取得可能ですので遠隔地の場合などは事前に役所へ電話連絡して必要事項などを確認した上で、郵送で取得して下さい。 親切なところだと、その時に戸籍の状況を調べてくれて故人が記載されている戸籍が幾つあるのかなどを事前に教えて貰えますので、必要な分を一度に取得(もちろん、その役所で管轄している範囲に限りますが)することも出来ます。
自分の場合は、まず故人の最終戸籍が札幌市だったので、札幌市の区役所で最後の戸籍謄本(除籍)を取得しました。 また、同時に平成の改製により改製原戸籍が存在していたので、それも同時に取得しています。 その、改製原戸籍には前の本籍が恵庭市であることが記載されていました。
次は恵庭市の市役所に行き、そこで戸籍謄本(除籍)を取得しました。 そこでは改製が行われていなかったので、その謄本のみであり、そこには婚姻によって新たに編製されたものであることが記載されていたので、詳細を読み解きます。 そうすると、自分の祖父の戸籍として岩見沢市に一つ前が存在していることが判明しました。
次は岩見沢市の市役所に行き、そこで祖父の戸籍謄本を取得しました。 そこには確かに、故人の名前が書かれていますので間違いはありませんでした。 ここからは筆頭者が祖父の戸籍謄本を取得することになります。 で、その戸籍は転籍により作成されたことが書かれていましたので、転籍前の本籍地である室蘭市に行くことになります。
次は室蘭市の市役所に行き、そこで祖父の戸籍謄本を取得しようとしたのですが、担当者が親切な方で故人の名前で戸籍の状況を確認してくれました。 その結果、故人の名前が記載されている戸籍が三通あることが判明しました。 そこで、必要なものは15歳以降のものであると伝えると、一通一通辿ってくれて必要なもののみを用意してくれました。 室蘭市に存在していたのは、祖父の戸籍と改製原戸籍、そして、曾祖父の戸籍でした。 ただ、今回は改製原戸籍の段階で2歳まで辿ることが出来ましたので、祖父の戸籍謄本(除籍)と改製原戸籍の2通のみとなりました。
そんな感じで終了です。
自分のケースでは全てが道央圏に集まっていた為、自動車での移動が可能であったことから、ほぼ一日で収集を完了できたのですが、一般的には遠隔地に散らばっている可能性の方が高いと思われますので、郵送での収集にならざるを得ないのではないかと思います。 そうなると、日数もかかってしまうので大変ですが、平日が特に休みでなくても役所に電話を入れることが可能であれば問題ないので、楽と言えば楽でしょう。
ちなみに、たったこれだけのことでも司法書士に依頼すると手数料だけで数万円取られる他、彼等の場合は近場であっても郵送という手段で収集するので日数がかかってしまうのが難点と言えるでしょう。 自分で収集すると、先祖を辿る楽しみもありますので肩肘張らずに、やってみると良いかもしれません。 意外なことが判るかもしれませんしね。
なお、自分の場合は集めた戸籍を何に使ったのかというと、銀行口座の凍結解除と不動産の相続登記に使いました。 他にも必要になるかもしれませんので、3セット用意しておけば充分でしょう。 銀行の場合は、その場でコピーを取って原本は直ぐに返却してくれました。 法務局でも登記の変更が終わった段階で返却してくれますが、若干日数がかかるので銀行の分とは別に用意して同時並行で作業を行うのがオススメです。


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