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社内SEの重要性

昨日書いた「個人情報流出」に関する一連のエントリを改めて見直して思ったことは、重要な個人情報を取り扱う法人には社内SEが不可欠だということだ。 一般に社内SEというと、情報システム部門を専門に扱う人材なので中小の法人には不要だと思われがちだ。 特に間接部門故に利益を生まないことから、ないがしろにされがちなのだ。
しかし、本来の社内SEというのは社内業務全般に精通している人材であり、情報システム部門とともに社業全般の効率化を図る人材なのだ。 今回のようなケースの場合、業務がシステム化されていないが故に発生した事故であり、業務の(システム化も含めた)見直しを行わない限りは同じ事を繰り返す。 病院に関しては、相当大規模な総合病院でない限りは社内SEはいないのが普通である。 と言う事は、当該の病院は同じ過ちを何度でも繰り返す可能性が高いのである。
一般に、この手の事故は「担当者の不注意」で済ませがちであるが、それではいつまで経っても業務改善は出来ない。 何が問題だったのか業務フローの見直しから行わないと、永遠に問題点は掴めないのである。 そして、業務フローを作成して業務のシステム化・効率化を行う専門家こそ社内SEなのである。
従って、本当に業務の効率化を図って利益率を向上させたいという中小の法人があるならば、まずは社内SEを採用することから始めるべきである。 もちろん、ゼロからスタートするにあたって、いきなり正社員としての採用は難しいだろう。 でも、外部に委託することから始めることは可能だ。 業務の改善提案を生業としている会社は規模の大小を問わず、数多く存在している。 そういったところに協力を仰ぐことから始めれば良いのではないだろうか。
外部に委託するにあたって年間1,000万円の費用が掛かったとしても、年間1,100万円分の業務の効率化(例えば残業手当の軽減など)が発生すれば、それだけで利益は100万円増えるのである。 今までみすみすドブに捨てていた100万円が会社の利益として計上されるのである。 ちょっと極端な話を書いたが、そういった視点で物事を見ていかないと何も良くならないと考えるべきであり、特に中小の法人は「そうすべき」なのである。
間接部門だからとないがしろにせずに、今一度、社内SEの重要性を考えてみてはいかがでしょうか? 特に重要な個人情報を取り扱っている法人は事故を防ぐためにも考えるべきだと思います。

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