Googleストリートビューを見ていると不思議なことに出会った。 何故か非常に狭い路地にストカーが入っていっているにも関わらず、広い通りでは入っていないところがあるのだ。 郊外だと判らなくもないが、それは都心部近くで発生している。
以下の画像は狭い路地を写したものである。 高木浩光先生の書かれている通り高い視点から撮られているために、室内の様子が微妙に判ったりするシーン(ここではない)も見受けられる。
次の画像は広い通りの部分であるが、ストカーが入った痕(青い線)が無い部分があるのに気が付く。 この場合は、一応ストカーが入っていないところの様子も見て取れるが、他と違って画像が非常に荒くプライバシーの問題になることはなさそうだ。
これは効率よく回るために結果としてそうなったのかもしれないが、それならば狭い路地に入っての撮影をしなければ良いだけの話である。 それをわざわざ、狭い路地にまで入って撮影しているクセに、広い通りは無視しているというのは理屈に合わない。
ちなみに狭い路地ということで言えば、札幌市内の有名なホテル街にも入っていっている。 しかも、そこら辺のホテルは開けっぴろげなのか、車が丸見えであるのが面白い。 シーンによっては車のナンバーを解析可能なもの(ここではない)もあり、プライバシー的に問題にならないか心配である。
追記:
プライバシーという点では歩行者に関しても同様のことが言える。 前の職場の周辺を見てみたのだが、前の職場と同じ建物内にある技術プロダクションの社員3名が映っているのが確認できた。 拡大しても顔の詳細までは判らないが、姿形から「あぁ、あの3人だ。」と人物を特定できてしまうのである。
例えば、3番目のホテル街の映像の中に人が映っていたとしても、殆どの場合は人物を特定できないだろう。 しかしながら、知り合いの場合だと姿形と大まかな顔の画像から人物を特定できてしまうケースが発生するのではないだろうか。 本人であれば、何らかの心当たりがあれば顔が殆ど識別できなくても「オレが映っている!」と反応してしまうだろう。
あと、大変気になったのは車のナンバーである。 いろんな所を見てみたのだが、ハッキリと読み取れるのも見つかった。 これだって、場所が場所ならプライバシーの侵害に当たるように思えるのだが、Googleはサービス開始前に気が付かなかったのだろうか? それとも大量の画像をいちいち確認などしておれないから、問題が発生するまでは知らんフリを決め込むつもりだったのだろうか?
Googleストリートビューは随所に問題のあるサービスに思えてきた。
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