今回の判断を示した裁判官はバカが付くくらいマジメなニンゲンなんでしょうな。 放送業界とそれを取り巻く業界の関係の泥臭さと言うか人間臭さが判っていないから「ニッポン放送側の主張ほど、売り上げが低下したりブランドイメージが損なわれたりすることが明らかとはいえない」という判断をしちゃうんでしょうね。
でも、どういった企業がフジテレビによるTOBに応じたかを見ればその影響を予測する事は可能なわけで、裁判所側の分析は非常に甘いと言わざるを得ないと思う。 大手代理店にとってはニッポン放送との取引よりもフジテレビとの取引の方が扱い量が圧倒的に多いわけですから、そちらを重視する事になるでしょう。 放送設備を扱っているメーカーも同様だと思いますよ。 だから、市場の株価よりも低い価格でのTOBに応じたわけですから。
そういった事を分析すれば、ライブドア支配になったときの影響はそれなりに見えてくるのですよ。 日本の社会は数字だけの論理では動いてないでしょ? 人と人の関係というものが大変重視される社会ですよね? 裁判官たるもの、それくらい判っていないとダメじゃないですか。
まぁ、どうせ裁判所の判断は型にはめた判断しか出来ないだろうなと思っていたので、今日の仮処分決定は「想定の範囲内」ですけどね。
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ライブドアの仮処分申請が認められ新株予約権発行差し止めに
総合株数を増やしライブドアの比率を下げる作戦に対し
ライブドアが「支配権維持のために株を増やすのは不公正だ」と
新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請で
東京地裁は11