駐車場のウチの車を置くエリアに、いつの間にかアリの巣が出来ていた。 初めて見たときは「液状化現象でも起こったのか?」と思わせるが如く、アスファルトの隙間から砂が吹き出して山のようになっているように見えたのだが、良く見てみるとアリ達が巣を作るために排出した砂の山だった。
ところが、今朝になってアリ達が驚き慌てふためくような事件が起こっていることが判明したのだ。 それは、巣を日光から守ってくれているはずの車が忽然と姿を消しているのである。 何故かというと、昨晩のうちに車検に出すためにディーラーに引き取られていったからだ。 でも、アリ達はそんなことは知る由もない。 あるはずのものが無くなっているのである。
慌てたアリ達は新たな巣を作るために右往左往した結果、2台隣の車(コレがまた偶然にも同じ色の車)の下に新居を構えたようなのである。 気が付いたのは夕方なのだが、ウチのところからみんなで一斉に卵を抱えて引越作業を行っていたのであった。 アリは本当に几帳面で、一直線に並んで整然と、でも何だか慌てふためいているかのように引越作業を行っていたのである。
つい先ほど外出先から帰ってきたのだが、巣の様子を見ると日没したせいか作業は終了して、いつもの静かな巣に戻っていた。 引越作業が終わったのか気になるので明日も観察してみようと思うが、結構笑える事態に、しばし眺めて楽しんでしまった。 ちなみに、車は日曜日に帰ってくるので、彼等の作業も徒労に終わるのだが、そんなことも彼等にとっては知る由もないことなのである。
コメント