愛読している日経Networkには事例やら何やらが載っているのだが、それを見るたびに驚くことがある。
それは病院のネットワークが災害や障害に対して非常に脆弱であることだ。 基本は完全二重化であろうが、実際にはクリティカルなポイントが必ずあって、そこが障害を起こすと疎通しなくなってしまうと言うものだ。 これなんかは災害に限らず、日常的に発生しうることなので、ネットワーク的には非常に出来が宜しくないと言えよう。
あと、災害時こそ活躍しなければならない大病院でありがちなのが、ネットワークが物理的に断になってしまう可能性があると言うことだ。 今月の日経Networkには、その典型例が載っていたのだが、空中廊下一箇所で建物間のネットワーク接続を行っているというもの。 これだと、大災害で空中廊下に障害が発生したときにネットワークが完全に断になってしまう。
最後に、意外と意識されていないのが、外部への接続である。 病院の方と話しをすると「これからはクラウドだよね〜」とか仰るのだが、もし社外クラウドへ接続して医療情報システムを稼働させるならば、外部への接続は大変重要になる。 にもかかわらず二重化は意識されていらっしゃらない。
結局、大規模災害時には病院という「建物」は存在していたとしても、中の医療機器は「使い物にならない」可能性が非常に高いのではないかという事である。 何故、そのような事態が発生してしまうのかというと、世間一般のSEさんは二重化の意味を理解していないからである。 私は、その経験上、完全二重化に対する答えを持っている。 興味がある病院関係者は、一度コンタクトを取って頂きたい。 さすがに無償というわけにはいかないが、その完全解をレクチャして差し上げましょう。
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